クアルコムが先日正式発表した2021年新型ハイエンド向けのSoC、Snapdragon 888。
すでに多くのOEMが同チップを搭載した新型モデルのリリースを予告しており、今のところの情報ではXiaomi Mi 11シリーズが最初、そしてそれにGalaxy S21シリーズが続くといった感じになりそうです。
そんな2021年フラッグシップにとってなくてはならないSD888ですが、今回、同チップと今後のAndroid OSアップデートの「関係」について海外メディアのXDAが非常に興味深い記事を掲載していました。
SD888は4世代のOSと4年間のセキュリティ・アップデートを保証
XDAによると、Snapdraon 888以降のSoCでは4世代のOS(3回のOSアップデート)および4年間のセキュリティーアップデートをサポートするようになる、とのこと。
つまり、Snapdragon 888+Android 11搭載でリリースされるであろうXperia 1 IIIやGalaxy S21シリーズは少なくともチップの制限という言う意味ではAndroid 11→Android 12→Android 13→Android 14までのアップデートが可能になる、ということになります。
なお、どうしてそうなるのか、という説明については素人の私にはかなりマニアックな内容なので、正直に言うと書かれているおそらく半分も理解していません。
ただ、GoogleとQualcommの協力により、今後は同じSoCベンダーインプリメンテーションを4つのOSに渡って使用できるようになるため、SoCベンダー側の開発負担がなくなる、というのが背景にある模様。
例えばAndroid 11世代のSD888についてはAndroid 12、13、14まで共通のインプリメンテーションを使うことができる、ということのようです。



でも結局はOEM/キャリア次第?
今回の話はあくまでSoCレベルで4世代OSのサポートが約束され、それが技術的に「可能」になった、というだけ。
OSアップデートをするかしないかは結局はOEMやキャリア次第、という部分があるので、これによってSnapdragon 888を搭載してリリースされる2021年モデルのすべてがAndroid 14までアップデートサポートされる、という事にはならないと思います。
ただ、少なくともSoCというOEMから見たハードウェア的な制限はなくなる、ということになりそうです。
なお、サムスンは数か月前にGalaxy S10以降のモデルについて3年間のOSアップデート保証を約束しています。

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