
昨日報じられたGoogleのPixel向け自家製チップ「Whitechapel」ことGS101。

今年の新型Pixel、Pixel 6で搭載される可能性がかなり高そうです。
そしてこれを報じた海外メディアの一つ、Android Policeの記事の中にこのPixel向けの自家製チップがPixelに実際にどういった変化をもたらすのか、という点について興味深い内容がありました。
custom chipsets like Whitechapel could bring iPhone-level performance to the Android space
Whitechapelのようなカスタムチップセットは、iPhoneレベルのパフォーマンスをAndroidの領域にもたらす可能性があります中略
As Android’s primary developer, Google is in a position to pull an Apple and potentially make a chip that plays perfectly with its hardware.
Androidの主要開発者であるグーグルは、アップルのように、自社のハードウェアと完璧に調和するチップを作ることができる立場にあります。
これはあくまで「可能性」であって実現を確実視しているわけではありませんが、かなり興味深い視点。
ご存知の方も多いとは思いますが、現在のAndroidスマートフォンはクアルコムの最新チップ搭載でも同世代のAプロセッサーを搭載したiPhoneにはベンチマーク上で劣る、ということが何世代も続いています。
一方、もしPixelにGoogleが独自開発したPixelのためのSoCが搭載されれば性能的にもiPhoneに追い付くことが可能、ということ。
これ、逆にいえば、クアルコムのSnapdragonといった複数のメーカーに採用されているチップは汎用性が高さがゆえに、メーカー側で可能なカスタマイズが限られており、そのために性能を十分に発揮できていない部分がある、という事ではないかと思います。
一方、さらに拡大解釈をすると、GoogleがSoCを含むハードウェア、そしてAndroid OS/ファムウェアを100%独自設計、開発することで今以上のカスタマイズが可能に。
そしてハード的には最新のクアルコムチップと同等、あるいはそれ以下のチップであってもAppleのAプロセッサを搭載したiPhone並みのパフォーマンスが実現できる、ということにもなるような気がします。
ご存知のようにiPhoneはメモリサイズやバッテリー容量などにおいてはAndroidのハイエンドモデルに大きく劣ります。
それにもかかわらず、実使用でのパフォーマンスやバッテリー持ちでiPhoneが優秀なのはアップルがハード(特にSoC)からソフトまですべてをiPhoneのためにカスタマイズをしているため、とも言われています。
昨年のPixel 5がSD865ではなくSD765Gを搭載し「ミッドレンジ」となってしまった点については残念に思っているユーザーも結構多いと言う印象。
しかし、今年のPixel 6がGoogle自家製SoCを搭載、となればSD888並みかそれ以上の性能、場合によてはiPhone 13シリーズ超えの性能も夢ではないかもしれません。
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