米政府による禁輸措置により相変わらず厳しい局面に立たされている中国のファーウェイ。
国内では何とか予定されていたHuawei P30 Pro、P30、P30 Liteは発売済み、もしくは発売が確定していますが、やはり昨年のP20シリーズほどの勢いはない、といった印象。
さて、そんななかなか禁輸措置が解除・緩和されないHuaweiですが、今回、同社が南アフリカ”のみ”でGoogleからライセンスを受けたAndroid OSを搭載した新型モデルを2機種投入することが確認された模様です。
Today, in an email to Android Authority, Huawei confirmed that it will release at least two new smartphones by the end of this year that will feature a fully-licensed version of Android. That means Google apps will be on board.
リリースされるのはNova 5TおよびHuawei Y9 Sといういずれもミッドレンジ機種で、それぞれNova 5とHuawei Y9のアップグレードモデル、ということに。
ただ、米政府により禁輸措置の猶予期間は先日さらに90日延長とはなりましたが、これはあくまで既存機種が対象とのこと。
さらに、この一連の禁輸措置は米国企業がファーウェイに対して製品やサービスを提供することを規制したもので、Googleは当然米国企業。そしてこれは提供者がGoogleである以上、製品が販売される国は関係がないはずなので、なぜ南アフリカだけ?ということになります。
実際、先日、ロイターがHuawei Mate 30シリーズについてはAndroid OSを搭載せずにリリースする予定、という情報を伝えており、Mate 30シリーズのような「新機種」には現状ではGoogleがAndroid OSにライセンスを付与することができないという状態は確かだとおもわれます。
ただ、この情報のソースであるAndroid Authorityいわく、「アップグレードモデル」は既存機種として扱われるため、という説もあるようです。
いずれにせよ、「南アフリカのみ」ということはその他の国・地域で今年中にGoogleからライセンスを受けた、つまりGoogle PlayストアやGoogle系サービスが使用できるAndroid OSを搭載した新型モデルはリリースされない、とも受け取れます。
どうなる2019年秋冬新作モデルのミッドレンジ機種?
Huawei Mate 30だけでなく、ミッドレンジ機種でもファーウェイ新型モデル不在が濃厚となってきた秋冬モデル。考え方によっては他メーカにとってはシェアを一気に奪い良い機会だと思います。
が、国内のSIMフリー機種では、Zenfone 6がハイエンドとなってしまったことから、AQUOS Sense 2が非常に良く売れているという印象。
となると、キャリアもしくは他メーカーが価格面・製品面の両方で魅力的なミッドレンジを出さない限りキャリア・SIMフリーの両方で展開されると思われる冬春モデル、AQUOS Sense3の一人勝ち、という構図になりそうですね。
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