徐々に普及が進む5Gスマートフォン。
国内でも大部分は5G通信対応モデルになってきている、という印象で、徐々にミッドレンジ以下のスペックのモデルのラインナップも充実してきています。
一方、5Gスマホの低価格化は海外でも同様で、今回、リサーチ会社、Counter PointおよびStrategy Analyticsが発表した2021年第1四半期の世界でのスマートフォン売上・出荷台数に関する調査でちょっと興味深い結果が出ていました。
以下はConter Pointの2021年Q1までのスマートフォン出荷台数シェア:

サムスンが2021年Q1もGalaxyスマホが22%の安定シェア1位を獲得していますが、Huawei不在の中、Xiaomi、Oppo、Vivoも順調にシェアを拡大しています。
また、「その他」が全体的に縮小傾向にあり、シェア上位の数社がマーケット全体を独占する構図がより顕著になってきています。
一方、以下はほぼ同時にStrategy Analyticsが発表した2021年第1四半期の5Gスマホの出荷シェア。

2020年Q1には5Gスマホでも単独トップだったGalaxyですが、1年間でシェアが大幅にダウン。
2020年Q1に35%近くを占めていた5Gスマホでのシェアは12.7%まで落ち込み、世界4位となっています。
4Gスマホを含む全体でトップのGalaxyが5Gモデルでは世界4位、というのはかなり意外。
確かに中国メーカーは総じて低価格帯の5G通信対応モデルでかなり積極的な攻勢をかけている、という印象をうけるので、世界的な「ハイエンド不調」の流れの中、Oppoなどがシェアを拡大するのは当然とも言えます。
一方、サムスンはOppoや他の中国勢と比べるとミッドレンジ以下のスペックで5G通信対応のモデルの展開が若干遅れ気味、という印象も受けるので、この部分が5Gモデルの出荷シェアの差としてでたのかもしれません。
つまり、サムスンにとってスマホ市場での「キング」であり続けるには低価格帯での5G対応Galaxyラインナップの充実が急務、ということになりそうです。
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