Galaxy S21シリーズや次期Xperia、仮称「Xperia 1 III」など、2021年の主要フラッグシップの大半に搭載されることになるクアルコムの次世代チップ、Snapdragon 888。
海外メディアのXDAがこのSD888と他のCPUとの性能・ベンチマークスコア比較記事を掲載していました。
SD888 vs SD865 vs SD855のAntutuベンチマークスコア比較

SD888のAntutuベンチマークスコアは約73.5万ポイント。前々チップのSD855と比べると約2倍、前チップのSD865からは3割近いスコアアップとなっています。
ちなみに最新iPhone、iPhone 12シリーズに搭載のApple A14 BionicのAntutuスコアは63万点前後なので、SD888はこれを2割前後上回るということになります。
SD888 vs SD865 vs SD855のGeekbenchベンチマークスコア比較
シングルコア

マルチコア

GeekbenchのマルチコアではAntutuほどの大きな差は見られず、SD888はSD865から1割ほどのスコアアップ。
これはAntutuスコアがCPUとGPUの合算スコアなのに対し、Geekbenchは基本的にCPUの性能だけであるためだと思われます。
つまり、SD888はSD865と比べてCPUよりもGPUの進化が大きい、とも言えます。
SD888 vs SD865 vs SD855のGFXBenchベンチマークスコア比較

GFXBenchではSD865→SD888で3割弱のスコアアップ。
MLPerf
これは基本的に「AI性能」のベンチマークスコア。

画像分別や画像検出といったプロセスではSD865から2倍以上、3倍近い性能アップとなっています。
なお、先のGeekbenchではすでにSD888を搭載したGalaxy S20やVivo製スマホなど、いくつかのベンチマークスコアが発見されていますが、これらの現時点でのスコアはS865とほとんど違いがありません。
ただ、今回の情報を見る限り、SD888は同ベンチマーク上でもSD865よりスコアは1~2割高くなりそうです。

ちなみに今回のスコアはクアルコムが提供したものとのことなので、これがSD888の「公式性能」とみてよさそうです。

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