ソニーモバイルの最新モデル、Xperia XZ2。
台湾や香港など、一部の国・地域ではすでにSIMフリー版が発売され、ベンチマークスコアの測定データも増えてきました。
一方、このXperia XZ2にはノーマルの4GB RAM搭載版と、台湾など一部でのみ限定リリースされている6GB RAMモデルが存在し、両者の違いは気になるところ。
というわけで、今回はGeekbench上の両者のベンチ測定結果を比べてみました。
XZ2 H8266 (4GB RAM) | XZ2 H8296 (6GB RAM) | |
シングルコア平均 | 2390 | 2413 |
シングルコア標準偏差 | 102 | 37 |
マルチコア平均 | 8227 | 8438 |
マルチコア標準偏差 | 567 | 93 |
これは期近40回分の測定結果から得たもの。
まず、単純なスコアの比較をすると、6GB RAM搭載のXZ2(H8296)の方がマルチコアで200ポイント以上スコアが高くなっています。
ただ、200ポイントと言えばほんの数%なのでこれが実使用での体感速度に大きな差を生むとは思えません。
一方、個人的に気になるのは「標準偏差」の方。これはいわゆる測定毎のスコアのバラつきを表すもので、小さければ小さいほど性能が安定しているとも言いかえられます。
ご覧のように、4GB RAM版は6GB RAM版に比べて約6倍もスコアにバラつきが出る、という結果に。
実際にGeekbenchで測定スコアのデータを見ると分かるのですが、4GB RAM搭載版Xperia XZ2も普段のスコアは6GB版とほとんど差はありませんが、たまに8000ポイントあるいはそれ以下にガクンとスコアが落ちているものがあります。
これがこの標準偏差の差となり、また、平均スコアの差にもなっているようです。
メモリ容量が多ければそれだけキャッシュしておけるデータ量も多くなるので、プロセス毎にキャッシュをダンプする必要性が減ると考えられます。
逆にメモリが不足気味だと、新しいプロセスを開始する際にキャッシュを削除しなければならないケースが増え、これがグラフィック・レンダリングの速度に影響を与える可能性は十分にあると思います。
あくまで推測ですが、このメモリサイズの差が「安定性」の違いを生んでいるのかな、という気がします。
ただ、RAMにホールドしておく情報量は大きければ大きいほどバッテリー消費量も増えるので、この点は速度とバッテリー持ちのトレードオフとなるのかもしれませんね。
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