スマートフォンの避けられない宿命とも言えるバッテリーの劣化。
徐々に電池持ちが悪くなり、これが理由で端末を買い換えるという方も多いのではないでしょうか。
しかし、今回iPhoneでこの電池の劣化が端末のパフォーマンスに大きな影響を与える、という非常に興味深い情報がでてきました。
とあるiPhone 6SユーザーがReddit上に投稿していたもの。
このユーザー、端末のバッテリーの劣化が進んだため、アップルのバッテリー交換サービス使用。
バッテリー交換前と交換後でGeekbenchのベンチスコアを測定した所↓
右が交換前、左が交換後でご覧のようにシングルコア、マルチコアの両方で4割~5割もスコアが違います。
つまり、このユーザーいわく、iPhoneではバッテリーが経年劣化し電圧が下がる。
そのため、バッテリー持ちを以前のようにキープするためにCPUがスロットル(動作速度制限)され、結果、端末の動作が遅くなる、というもの。
iPhoneでも一部のAndroidスマホでもバッテリー残量が少なくなるとCPUのクロックスピードを制限するなどして電池消費を極力抑える機能が搭載されていることは確か。
よって、理屈ではバッテリー劣化→電圧低下→CPU動作制限、というのは全くおかしいことではありません。
ただ、一般論として、バッテリーの「劣化」が端末の動作速度といったパフォーマンスに影響を与える、というのは聞いたことがありません。
もちろん、バッテリーが早く減っても性能を優先したいというユーザーもいれば、バッテリー持ちを優先したい、というユーザーもいると思います。
また、動作のモタついてきた古いiPhoneでもバッテリーを交換すれば以前のような性能が取り戻せる、とも言えます。
よって、これが事実だとしても必ずしもユーザーにとって不便な「仕様」とは言い切れませんが、できればユーザー側に選択肢を与えるという事は検討してくれても良いような気はします。
ちなみに余談ですが、スマホのバッテリー電圧は気温にも大きく影響され、毎年冬になると「バッテリーが残量があるのに電源が落ちる」、「バッテリー残量がいきなり下がる」といった報告は一種の風物詩化しています。
これも低気温による電圧の低下が原因と言われていますが、もし今回のセオリーが事実ならば、iPhoneの性能はバッテリー電圧の下がる冬場は落ちる、ということになりますね。
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