Mate 9やP10に搭載のKirin 960、”燃費”はイマイチか。Kirin 950やS820とのバッテリー・パフォーマンス比較

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.Huawei Mate 9やP10といった同社のフラッグシップに搭載の最新チップ、Kirin 960。

AnandTechがこのKirin 960とhonor 8などに搭載のKiron 950、Huawei P9などに搭載のKirin 955、Xperia XZなどに搭載のSnapdragon 820などといった主要CPUのパフォーマンス比較を行い、なかなかバッテリー消費の面で興味深い結果がでたようです。

複数ページにわたるかなり詳細な比較記事ですが、ここでは省エネ性のみに焦点を当てます。

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稼働コア数ごとのバッテリー消費量で、Kirin 960のバッテリー消費量はいずれの稼働コア数でもKirin 950やKirin 955よりも大幅に多いことが分かります。

また、Snadragon 820と比較すると1コアや2コアではKirin 960の方が消費電力は低いですが、4コア稼働状態だとこれが逆転しています。

また、以下はGPUの電力消費量を比較したもの。

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平均ワット数でKirin 960のGPUは8.63と、Kirin 955やKirin 950の3倍近く電力を消費していることが伺えます。

また、これはバッテリー喰い虫チップとして悪名高いSnapdragon 810よりも「燃費が悪い」という結果。

そう言えば、Kirin 960はAntutuなどグラフィック性能重視のベンチマークでは比較的スコアが低くなる傾向がありますが、この点も関係しているのでしょうか。

一方、このKirin 960搭載のMate 9についてはネット上の評価をみているかぎり、電池持ちが悪いという声はほぼ皆無、むしろかなり良い方だと思われます。

俗に言う「スマホの電池持ち」はバッテリー容量はもちろんのこと、ディスプレイの省エネ性や低負荷での使用時、またスタンバイ/スリープ状態でのバッテリー消費なども非常に重要なので、今回の比較だけでは分からない部分も多いと思います。

ただ、ゲームなど、CPUもGPUもフル稼働するような場面でのバッテリー消費は前チップやS820などの競合チップよりも良くない、という点は事実だと思われます。

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