2015年もあと3週間。
全体の印象としては、SIMフリー機種でいくつかの「名機」あるいは「準名機」と言えるモデルが出現した一方で、従来のハイエンド・フラッグシップモデルについてはなんとなく「不作」だったという気がします。
今年最後のヒットとなるかと期待されたXperia Z5シリーズさえ、発売後数週間ですべて売り上げランキング10位以下に失速。
そんなわけで、「イマイチ感」の強かった今年のAndroidスマホ、個人的にがっかり、あるいは「これは失敗だったんじゃないの?」と思う出来事をまとめてみました。
2015年、ユーザーをがっかりさせたAndroidスマートフォンの失態まとめ
Galaxy S6シリーズのmicroSD非対応化
今年発売されたGalaxy S6やGalaxy S6 Edgeの前モデルからの大きな変更点としてはmicroSDカード・スロットがなくなり、非対応となったという点。
Galaxy自体、もともと国内での人気は完全に失墜していたので、それほど大きな話題にはなりませんでしたが、もしサムスンが本気で日本での再浮上をしたいのであれば、この部分の改善は必須でしょうね。
スナドラ810採用による熱い熱い夏
クアルコムの最新チップ、Snapdragon 810。
リリース前から発熱が懸念されていましたが、2015年夏モデルのフラッグシップ、Xperia Z4やArrows NX、AQUOS ZETAなどにこのS810が搭載。
結果、案の定いずれの機種でも発熱が大きな話題となり、それに伴うバッテリーの異常消費やアプリ落ち、クロックダウンによる処理性能の低下なども問題となりました。
また、これが理由で夏モデルでの購入・買い替えを見送ったというユーザーも多い模様。
現に、AQUOSやArrowsは今年の冬モデルでフラグシップ機のCPUを異例のスペックダウンするという選択をしており、これがS810がいかに「扱い難いCPU」であったかを示しています。
au Xperia Z3 SOL26の「ロリポまだかよ!」の変
国内キャリアがAndroid OSバージョンアップに消極的、というのは以前よりよく言われること。
しかし、Xperia Z3 SOL26のAndroid 5.0アップデートはアップデート予定発表からリリースまで5ヶ月以上かかるという異例の遅さでした。
海外版Z3にロリポップアップデートが提供されたのが3月。そこから8ヶ月も遅れるというのはやはりちょっと異常だと思います。
色々と事情があるのだとは思いますが、ここまで他キャリアと比べてアップデートが遅いと、今後の購買も躊躇してしまいます。
ドコモXperia Z、Z1 Z1fのAndroid 5.0アプデ斬り捨て御免
6月にドコモが発表したAndroid 5.0アップデート予定で、Xperia Z SO-02F、Xperia Z1、Xperia Z1fがバージョンアップ対象から外されることが判明しました。
一方、海外ではXperia Zシリーズはすべてアプデ対象。
1世代ならともかく、2世代分も早くOSバージョンアップ対象外とされるというのは、かなり不満に思った方も多いようです。
auやソフトバンクなど他キャリヤ他機種でももっと早くアプデが打ち切られた事例もあるので、もちろんこれはドコモあるいはXperiaだけの問題ではありません。
ただ、ユーザー数が圧倒的に多い分、国内キャリア版モデルを買うことのマイナス面が浮き彫りになる出来事でしたね。
Xperia Z4=Xperia Z3+=ユーザーがっかり
ドコモ、au、ソフトバンクの夏モデルとしてリリースされたXperia Z4。
全体的にZ3からの変化が乏しく、「CPU以外何が変わったの?」というごく自然な疑問を持った方も多いはず。
しかもその新CPUが発熱問題を抱える「スナドラ810」だったという点も、さらに状況を悪化させましたね。
そのため、Xperia Z4発売直後から、前モデルのZ3の白ロム価格が上昇するという珍しい現象も起きました。
挙句の果てにはまったく同じモデルを海外でXperia Z3+として発表し、国内ユーザーを怒らせる、という荒業もみせました。
MIYABI(雅)の中華アプリ混入事件
フリーテルが今秋にSIMフリーモデルとしてリリースした「SAMURAI MIYABI (雅)」。
手頃な価格とそのデザインで一部のユーザーには定評があったのですが、ファームウェアアップデート直後に事件は発生。
プリインされた「 BeautyMakeup」という中華アプリが一部で勝手に中国と通信し、さらに中国サイトへのリンク付き通知を送信するという症状が一斉に発生しました。
これに対し、Fleetel側は「情報の抜き取りはない」という声明はだしたものの、どういった通信がされていたのか?という説明はしていません。
ユーザー数が限定的なためか、それほど大きなニュースにはなりませんでしたが、個人的に国内SIMフリー機種のブランドとして期待していただけに、一気に購入意欲が失せました。
Nexus 7難民問題
今年は2モデルのNexus 5X、6Pの2つのネクサススマホがリリースされましたが、Nexusタブレットのリリースはありませんでした。
そのため、今年Nexus 7の買い替えを検討していたユーザー(2012版Nexus 7のユーザー)にとっては、2015年にNexusタブレットが一つもリリースされない、というのはかなりショックだった模様。
Nexus以外にも手頃な価格のタブレットは多数ありますが、やはりGoogle純正タブレットがいい、というユーザーは次の買い替えモデルがない、ということでごく一部で「ネク7難民」とも呼ばれているそうです。
ただ、明るいニュースとしては来年にはNexus 7は復活する模様で、今のところOEMはHuaweiが有力とのことです。
脅威の低スペック&高価格!覚えていますか?VAIOスマホ
日本通信との協業で今年3月にリリースされた「VAIO Phone」。
ソニーから分離したとはいえ、なんだかんだ魅力を感じているユーザーも多い「VAIO」ブランドということで、発表・発売前はかなり大きな話題となりましたが、いざフタを開けてみるとびっくり。
がっかり低スペックにもかかわらず、5万円以上と驚きのボッタクリ価格。これで一気に「不評」が広まりました。
恐らく、相当売れ行きは悪かったと思われ、多くのユーザーにとっては「あーあったねー」程度の存在感。
何がやりたかったのか理解に苦しむ新モデルでした。
まとめ:
個人的にはこんなところですが、皆さんは今年一年、Androidスマートフォンで「一番がっかりしたこと」はなんでしょうか。
今後時間があればiPhone/iOSの失態編もやろうかと思っています。
皆様からのコメント、お待ちしています。
コメント
去年末に出たNexus 9は無かったことになってるなのかな?
いつも楽しく拝見させていただいております。
個人的にがっかりというかAndroidの嫌な部分はOSアップデートが中々されなかったり見切られるのが早いということですかね。
iPhone版の記事も楽しみにしています。
>Galaxy S6シリーズのmicroSD非対応化
Nexus端末は端からmicroSDには非対応ですよね。
どれも「そうそう」と頷ける内容で楽しく読ませて頂きました。
個人的に残念だったのはPixel CがNexusブランドじゃなかった件です。
どうでもいいと思う人が多数だと思いますがChromebookを愛用する身としてはどうも納得いきません。
私の中ではPixel Cが今年のNexusタブレットだと思っています。。。
勝手ながら上の質問にも回答させてください。
>去年末に出たNexus 9は無かったことになってるなのかな?
Nexus9は2014ですね。
個人的にNexus8を切望していただけに残念です。
>Nexus端末は端からmicroSDには非対応ですよね。
NexusはGoogleの意向で非対応。
Galaxyはサムスンの意向で非対応。の違いです。
docomo版エクスペリアZ3(SO-01G)の直らないなら修理に出させるな問題です。
電源オン→アイコンをタッチできる状態にし約3分40秒後にスマホ操作したら40秒くらい画面がチラチラする。
アイコン操作ができるようになって内部でカウントが始まっているみたいです。
ドコモショップにて修理に出しても直らないと案内するが、インフォに聞いてもそんな不具合無しと言う。
そして案内したドコモショップでもその案内した店員さん以外は修理を受け付ける、修理に出しても直らないって案内してるがdocomo本体の指示なしで言うわけにはいかないのだろうと察する。大人の事情ってことですかな
消費生活センターに報告したが電源切らずに我慢したらどう?もし内部までバグの影響イッテてデータ飛んだらもう一回報告して?と、そんな感覚の案内をするしまつ。
そんな問題じゃないのに、知らない人は無駄に修理に出して直らずに戻ってくるのに
わたしゃそこを大きな問題だって怒っているの。
修理に出しても無駄なら修理に出させることを止めろよ!俺が日本で初めての報告者だと百歩譲っても次の人には案内できるでしょ!
YouTubeへ→ 画面チラチラ https://youtu.be/OhGgFTArcVM
バグとか不具合は起きても仕方ないもの、怒ってるのはユーザーに不誠実な行動にだもん。ドコモショップで確認できる簡単な不具合をなんで周知徹底せずにお客さんに迷惑かけるのだ!
画面チラチラしたら修理に出すって!!故障と思うもの
2015年12月27日にコメント