AndroidでWiFi通信が頻繁に途切れる、パケ詰まり不具合の本当の原因はChromecastやGoogle Homeなどの「キャスト」機能

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昨年の秋頃からでしょうか。国内外でAndroidスマホのWiFi接続が頻繁に途切れる、極端に遅くなるという報告を頻繁に見かけるようになりました。

WiFiの通信周りの不具合は当サイトでも度々取り上げており、過去にもいくつかの原因および対処法を紹介しています。(過去に紹介したWiFi通信不具合の原因+対処法:1234

一方、これらの方法では改善するケースもあるようですが、いずれの対処法でも改善しないというケースも数多くあり、個人的に非常に気になっていました。

そんな中、おそらくこの問題(少なくともここ数ヶ月以内でWiFi接続に問題が出たケース)の根本的な原因、およびそのおい急処置的な対処法が発見されたようです。

ルーターメーカー、TP LINKによると、一連のWiFi通信が途切れる不具合は最近(10月頃)のAndroid OSやGoogle アプリのアップデートに関係しているとのこと。

GoogleのChromecastやGoogle HomeといったキャストサービスはAndroid端末との接続を維持するために通常20秒間隔でパケットを送信。しかし、端末がスリープモードから通常モードに移行したタイミングで、なぜか大量のパケットが一斉送信する現象が発生。

「パケットバースト」と呼ばれるこの現象が起きるとルーターの機能を一時的に麻痺させて、WiFi接続が途切れたりパケ詰まりのような症状を引き起こしているようです。

つまり、Android OSあるいはGoogleのキャスティング関連アプリの何らかのグリッチが原因でキャスティング・サービスが暴走、といったところでしょうか。

ただ、全てのルーターでこの現象が発生するわけではなく、元から問題のないルーター、あるいはルーター側のファームウェア・アップデートですでに対応済みとなっているケースもある模様。

ただ、根本的な原因はいわゆるGoogleのホームディバイス側の何らかのソフトアップデートにあるようです。

よって、ルーターのファームウェアを最新にしても問題が解決しない場合、現時点ではChromeCastやGoogle Homeといったキャストサービスを行う機器を無効化(つまり電源を切るなどをしてWiFiネットワークと接続しない)だけが有効な対処法ということになります。

この問題、ちょうどAndroid 8.0アップデートが提供され始めた頃、また、海外ではAndroid 8.0搭載のXperia XZ1やXperia XZ1 Compactがリリースされた時期と重なったため、Xperia特有、あるいはAndroid 8.0が原因と思われていました。

が、まさか一見関係のない他のホームディバイス、しかもGoogle製のChromecastやGoogle Homeが原因になっている、というのはかなり盲点。

もちろん、これらのキャスト機器を使用していないくてもWiFi周りの問題が発生しているケースもあるので、全てのWiFi接続不具合がこれに起因しているわけではないと思います。

ただ、ここ最近WiFi通信がおかしい+Googleのキャストサービスを利用している場合はまず、これらの機器の使用をやめて様子をみることをおすすめします。

1/18追記:この件についてGoogleが正式に原因を特定したようです。詳しくはこちらの記事をご覧ください。

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