Android 7.0アップデート後に報告の多いバッテリー消費が激しくなったという報告。
この問題については当サイトでもいくつか改善方法を紹介していますが、今回、従来の方法とはちょっと視点の異なる興味深い改善方法がXDA上に掲載されていました。
端的にいうと、Android 7.0アップデート後に発生している電池異常消費の一因は「電池の最適化」にあるというもの。
一部のアプリやサービスで電池の最適化を有効化してしまうと、バッテリー消費という面で逆効果になってしまうようです。
以下はAndroid 7.0へアップデートをしたASUS Zenfone 3のユーザーがリストアップした「電池の最適化」から外すべきアプリ・サービス:
- Android Services Library
- Androidシステム
- ASUS Calling Screen
- ASUS Mobile Manager
- Bluetooth MIDI Service
- Bluetooth共有
- カメラ
- 時計
- com.qualcomm.qcrilsgtunnel (その他”com.”で始まるものすべて)
- ICESound Service
- System UI
- Telecom Service
- Telephony Service
- ZenUI キーボード
- ZenUI Launcher
ちなみに私はすでにAndroid 7.0アップデートが提供されている海外版Zenfone 3は所有していないので、一部名称は異なる可能性がありますのでご了承ください。
また、まだ未検証ながらテスト中のプロセスは:
- ANT HAL Service
- Asus Analytics
- AudioWizardService
- FocusAppListener
- HardwareStubServices
- LocationServices
- MobileManagerService (特にバッテリー消費が激しい)
- Power Saving Mode
- SIM Toolkit
要はこれらのバックグラウンドで動作してなければいけないプロセスが「電池の最適化」によって強制的にキルされ、再起動を繰り返すことでバッテリーを余計に消費する、ということではないかと思います。
本来電池持ちを良くするための機能が逆効果になっているというのは意外ですが、あり得ない理屈ではないと思います。
なお、この方法はプロセスを無効化するわけではなく、単に電池の最適化リストから外すだけなので、機能的に問題がでることはないと思います。
ちなみに、上でリストアップされているアプリ/プロセスの多くはAndroid共通のものです。
試しに手持ちのAndroid 7.0アップデート済みXperia (Xperia XZおよびXperia Z5)やhonor 8、Mate 9などで、このリスト内にある共通のプロセスを「電池の最適化」から外して見たところ、確かにスタンバイ時のバッテリー消費は軽減されたように見えます。
Zenfoneに限らす、Android 7.0アップデート後のバッテリー消費でお悩みに方はぜひ一度お試しください。
コメント
F-01Jで何度か試しましたが、こちらでは寧ろ電池持ちが1~2%悪くなりました。
元々のスペックがミドルハイで省電力性能だからかも。
そういえば、このリストで挙げられているプロセス名ですが・・・
『System UI』は日本語版では『システムUI』ですね。
たた、以下のプロセスに関しては日本語版のキャリアの端末では何に当たるのかが分かりません。
私的な予想ですと
>Telecom Service→通話管理(?)
>Telephony Service→電話(?)
>MobileManagerService (特にバッテリー消費が激しい)→MmsService(?)
>Power Saving Mode→PowerSave(?)
なのではないかと思うのですが、どうなんでしょうか?
別のサイトにも最適化から外すべきプロセスが載っており、そちらでは日本語版が基準となっている為、それと照らし合わせてみたのですが・・・
因みに以下のプロセスは、他機種において相当するプロセスがほぼ無いと思われます。
ASUS Calling Screen
ASUS Mobile Manager
ICESound Service
ZenUI キーボード→使用しているキーボードアプリ?
ZenUI Launcher→使用しているホームアプリ?
Asus Analytics
AudioWizardService→Dolby Audio等?
FocusAppListener
HardwareStubServices