ここ最近、複数のAndroidユーザー、特にXperiaでWiFiが頻繁に途切れる、という症状が発生しているようです。
この問題、最初はAndroid 8.0を搭載してリリースされたXperia XZ1やXZ1 Compact、また、海外ではAndroid 8.0アプデ済みのXperia XZ Premiumで報告が増え始めたので、機種依存かとも思ったのですが、どうも違う模様。
というのも、海外では類似のWiFi切断不具合がAndroid 8.0アップデート後のPixelやNexusで複数報告されており、また、最近ではAndroid 7.0/7.1搭載のモデルでも報告が増えています。
ちょっと気になったので調べてみた所、Google公式フォラム上でルーター側のWEP設定が関係しているという興味深い投稿を見つけました。
同フォラムによると、このWiFiが断続的に途切れる、切断されるという症状はルーター側がWEPの暗号化方式対応になっていると発生。
よって、これをWPAもしくはWPA2に変更することでWiFiの途切れがなくなった、という報告が複数見られます。
ご存知の方も多いとは思いますが、WEPは相当古い暗号化方式でセキュリティー的にもかなり弱く、実際にこの暗号化方式でWiFi接続をしているケースはかなり稀です。
ただ、実際の接続方式とルーターの「対応仕様」は別で、接続には使用されていなくてもルーター側がデフォルト状態でWEP接続に対応しているというケースが多々あるのも事実。
よって、100%の確信はないのですが、どうやらこれは実際にどの暗号化方式で接続するかは無関係で、ルーター側でWEPでの接続が有効になっているとこの問題が発生するようです。
つまり、例えば端末はルーターとWPA2で接続していても、ルーターがWEPでの接続に対応していると問題が発生する可能性がある、ということ。
よって、ルーター側でWEPでのアクセスを拒否(つまり、暗号化方式をWPAもしくはWPA2のみ)するように設定しない限り、端末とルーター間のセキュリティ規格とは無関係にWiFi接続不具合が発生するようです。
なお、暗号化方式の指定あるいはWEPの無効化はルーターのメーカーや機種によってことなるのでここでは紹介しませんが、各ルーターの取説などをみれば比較的簡単に設定はできるはず。
なお、この設定の変更後は一度端末側のWiFiアクセスポイントを削除、あるいはネットワーク設定すべてを初期化することをおすすめします。
一方、WEPのセキュリティー云々は別にして、スマホがそれに接続できないというのは別の問題。
Android 8.0あるいはセキュリティーパッチが原因でWEPでのWiFi接続ができないというのが事実ならばこれはやはり不具合・バグになると思います。
よって、基本的にはOSあるいはファームウェアのアップデート待ちということになります。
なお、この問題はどうやらAndroid 8.0あるいはそれ以前のOSでもセキュリティーパッチが9月以降の機種で多いように感じます。
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