サムスンの最新フラッグシップ、Galaxy S21シリーズ。
従来のSシリーズ同様、ヨーロッパや韓国などではExynos 2100搭載版、日本や米国などではSnapdragon 888搭載という展開になるようですが、今回、このExynos 2100とSD888を搭載したGalaxy S21 Ultraの性能を比較する興味深い動画が公開されていました。
Speed Test 2.0という動作速度測定アプリでCPU、CPUとGPU混合、GPUという3つのセクションに分かれた処理をさせ、その速度を競う、というもの。

そして以下がその結果。

ご覧のように、CPU単体ではExynos 2100が若干SD888より速いようですが、GPU処理を入れると完全に性能が逆転しています。
なお、このSpeed Test 2.0は従来の実使用での性能をベンチマークスコア測定やアプリの起動速度だけを測定するスピード比較の問題点を解消する目的でAndroid Authorityが独自に開発したアプリで、自称ではありますがスマートフォンの実使用性能を最も正確に測定することが可能とのこと。

ちなみに上の記事からも分かるように、最速はAUSUS ROG Phoen 3ですがこれはSD865+搭載。SD865ではXperia 1 IIが最速となっていました。
一方、今回の測定ではSD888搭載版のS21 UltraはROG Phone 3の速度を若干上回っていますが、Exynos2100搭載版では多くのSD865搭載版よりも遅くなっています。
ただ、これはSpeed Test 1.0と2.0の違いによるもの、という可能性もあるので、一概には判断ができません。
ちなみに海外メディアなどではSD888とExynos2100の比較ではよくGeekbenchが参考にされますが、どうやらAntutuベンチマークスコアではSD888搭載版Galaxy S21シリーズの方がかなりスコアは高い模様。
よって、現時点ではExynos200はSD888にだいぶ追いついたものの結局勝てず、というのが結論として正しそうです。
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