先日正式版がリリースされた最新OS、Android 10。
そしてこのAndroid OSの新機能の一つがデフォルト機能として搭載されたダークテーマ。
読んで字のごとく、画面のテーマ―をダーク(暗く)するもので、省電力および目に優しいといわれています。
ただこのダークモード、適用すればいったいどのくらいバッテリー持ちが良くなるのでしょう?
まだAndroid 10のダークモード自体の正式なデータはないようですが、昨年の時点でGoogleがAndroid Dev Summitで行っていたダークモードに関するプレゼンが参考になりそうです。
Android 10のダークテーマはどの程度の省電力になるのか
まずはYoutube動画閲覧の際のバッテリー消費比較↓
輝度100%だと4割以上もバッテリー消費量に違いがでています。
この差はYoutube動画を一時している際にはさらに顕著↓
この場合は60%、つまり倍以上もバッテリー消費量に違いが出ています。
再生時と一時停止時で差が出る、という点ですが、これはおそらく動画再生時はCPUやGPU、通信などといったディスプレイ以外のプロセスによるバッテリーが多くなるため、ディスプレイによる電池消費の割合が相対的に小さくなることが理由だと思います。
Googleマップをダークモードとノーマルモードで使った際の比較↓
こちらは3割程度の差。
次はキーボード使用時↓
こちらは2割程度の差。
基本的には白い背景が多く、そしてディスプレイ以外の消費電力が少ない軽いアプリほどバッテリー消費量の差が顕著になるという印象です。
ちなみに荒っぽい計算ですが、例えばYoutubeだけをバッテリー残量が100%→0%になるまで見続けた場合、倍近くバッテリー持ちに差が出る、ということに。
もちろんこのような使い方は非現実的ですが、上のようにGoogleマップ、Youtubeを日常的に使い、LINEアプリなどのメッセージ入力でトータルでは結構長時間キーボードを表示している、というのは一般的だとおもいます。
となると、少なく見積もってもこのダークテーマを使用することで2割前後はバッテリー持ちが向上するのではないでしょうか。
ちなみに私も先日Pixel 3をAndroid 10にアップデート。まだ数日ですが、ノーマルモードとダークテーマを交互に使用したところ、ノーマルモードではその日の終わりに60%前後だったバッテリー残量がダークテーマだと75%弱残っていました。(大体2割?)
まだサンプルサイズが小さいので誤差も大きいとは思いますが、それでも体感的にバッテリー持ちが飛躍的に向上したのは事実です。(ちなみに私はスマホではYoutubeはほとんど観ません)
このダークモード、今後はPixelだけでなくその他の機種にはAndroid 10アップデートともに搭載されるはずです。
ただ、テクニカルな説明は置いておいて、ダークテーマを使ってバッテリー消費量が減るのはOLEDディスプレイを搭載したスマートフォンのみです。
よって、格安スマホなどといったLEDを搭載した比較的スペックの低いミッドレンジやエントリーモデルでは電池持ち、という意味では今のところこのダークモードを使うメリットはありません。
コメント
ダークモードで省電力の恩恵を受けるのは有機ELディスプレイじゃないと意味を為さない。