端末の動作が重い、もっさりするといったトラブル。
Androidスマートフォンで最もよく見かける問題の一つであることは間違いないでしょう。
この「重くなる」という症状の原因についてはよく機種やOS、アプリなどが悪者にされ、実際にそうであることも多々あります。
ただ、ここ数年間の個人的な経験則としてスマートフォンの動作が重くなる原因として一番多いのは単純なストレージ容量の不足、と確信を持てるようになりました。
このトラブルを改善するための対処策は当然ストレージの空き容量を増やすこと、に尽き、そのための一番単純な方法はストレージ容量の大きい機種に買い替えること。
ただ、そうも簡単にいかないわけで、ここでは既存端末のストレージの空き容量を増やす手っ取り早い方法をご紹介したいと思います。
スマートフォンの動作が遅いときにするべきストレージ空き容量の増やし方
アプリのキャッシュの削除
キャッシュの削除は実行してもアプリの機能に問題はでません。ただ、アプリによってはキャッシュ削除後一回目の起動時に若干立ち上がり遅くなる場合もあります。
1.設定アプリを起動します→[アプリと通知]
2.[アプリをすべて表示] →目的のアプリ→[ストレージ] をタップ
3.[キャッシュを削除] をタップ
アプリのデータを削除
1.設定アプリを起動します→[アプリと通知]
2.[アプリをすべて表示] →目的のアプリ→[ストレージ] をタップ
3.[データを削除] をタップ
注意:データの削除はアプリ自体は残りますが、アプリ内のデータはすべて削除され、再ログインや再設定が必要となります。
写真や動画の削除
写真や動画は一番の容量食い虫。容量が大きい場合は、写真や動画の削除を行って空き容量を増やします。
この場合はGoogle フォトを使います。
1.Googleフォトアプリ→メニュー→設定→バックアップと同期がオンになっているかを確認
2.自動で同期されているかをチェック
3.Googleフォトアプリ→メニュー→設定→「端末の空き容量確保」をタップ
4.削除する写真や動画の検索が始まるのでしばし待つ
5.「端末から○○MB(GB)の容量を開放」と出るので、削除
この削除を行っても、それらの画像や動画のサムネイル自体はGoogleアプリ上から閲覧できます。
「Files by Google」から、アプリの削除・最適化う
「Files by Google」をインストールして開くと「使用していないアプリ」というカードが表示されます。
あー、こんなアプリ昔インストールしたなーといったレベルの全く使っていないアプリもいくつか出てくると思うので、こういったものは一気に削除しましょう。
Androidの動作が遅いという問題は比較的古いAndroidなどでメモリ(RAM)不足が原因とされることもあります。
これはもちろん原因としてはあり得ますが、最近はシステムが賢く?なってきたのか、メモリ不足については動作が遅くなるというよりもアプリ自体が落ちる・強制終了することの方が多い、という印象です。
ストレージはmicroSDで何とかする、という方も多いとは思いますが、現在のシステムアプリは当然のこと、サードパーティーアプリも本体自体をSDカードにインストールすることはできません。(できたらできたで問題が発生すると思いますが)
メモリが少ないことよりもストレージが少ないことの方がパフォーマンスへの影響が大きい、という気すらします。
また、Googleも端末の動作が遅くなる原因としてストレージ不足を挙げており、これによると端末のストレージ空き容量が10%以下になると影響がでるとか。
ただ、32GBストレージの10%と128GBストレージの10%では10GB近くも空き容量が違うわけで、そうなるとストレージ容量のひっ迫度も違い、当然これが端末動作に与える影響も前者の方が大きい、ということになります。
コメント
Android 8.1以降は、それ以前のように全アプリのキャッシュを一括削除出来なくなったのが不便です。
外部にも多数のキャッシュクリーナーアプリが存在していますが、表面上は一括削除しているように見えても実際はほとんど削除されていないものが殆どです。
そういえば、メモリ不足よりもストレージ不足の方が動作に影響するという内容の研究があったような気がします。僕のXperia1も、購入直後よりもベンチマークスコアが落ちました。
一応、パソコンを使えばSDカードを内部ストレージ化できるらしいですが…