米政府による輸出禁止令で今後のスマートフォン事業の行く末が懸念されているファーウェイ。
国内でもドコモ夏モデルとしてリリース予定となっている新型フラッグシップ、Huawei P30 Pro HW-02Lが販売予約を停止、発売予定も不明のままとなっています。
そんな中、日本経済新聞がこのP30 Proを分解、部品の供給元とコストを分析した結果を掲載していました。
P30 Proに使われている部品のコスト内訳
合計金額換算 363.83ドル | 合計部品数 1631個 | |
---|---|---|
米国 | 59.36ドル 16.3% | 15部品 0.9% |
中国 | 138.61ドル 38.1% | 80部品 4.9% |
日本 | 83.71ドル 23.0% | 869部品 53.2% |
韓国 | 28ドル 7.7% | 562部品 34.4% |
台湾 | 28.85ドル 7.9% | 83部品 5.0% |
ご覧のように、Huawei P30 Proに使われている部品のうち、日本製はコスト面で23%、部品個数では53%となっています。
つまりP30 Proの部品は半分以上が日本製、ということに。
以前、ファーウェイの日本法人トップがHuawei製スマホは「ほとんど日本製」といったニュアンスの発言をしたことがありますが、この結果を見るとまんざら間違った表現とも言えないようですね。
なお、P30 Proに使われている日本の供給元はカメラ周りのソニーはもちろん、旭化成や京セラ、村田製作所、ヒロセ電機、TDKなど有名どころが多数。
この禁輸措置、Android OSのアップデートやPlayストアやGmailといったGoogle系サービス・アプリが使用できなくなる可能性など、ソフト面での問題が取りざたされています。
また、この禁輸措置は米国製でない製品でも米国企業の部品・ソフトが全体の25%を超えれば、海外企業にも適用されるとのことなので、これらの日本企業でも同社に部品供給ができなくなる可能性も。
つまり、仮にファーウェイが独自OSなどでソフト面の課題はクリアしたとしても、今回の分解内訳をみるとHuawei製スマホはハード面でもかなり問題山積。これだけの部品をすぐに中国製に切り替えるというのは至難の業のはず。
となると、OS・ソフト以前に端末の生産自体ができないという可能性もでてきそうです。
コメント
アホだねーww
半分も日本製が使われてて、日本の企業は儲かるのに、そのスマホが販売延期になるとかww
いい加減アメリカの言いなりもやめたら?ww
日本がHUAWEI禁止は、自分の首を絞める事になるね。
余計な物が入ってる限りいらない
米国からの禁輸措置解除おめでとう