先日ソニーモバイルが正式発表したXperia XZ3と前モデルにあたるXperia XZ2。
両機種の最大の違いはなんと言ってもディスプレイがOLEDとLCDという点だと思います。
一方、CPUはどちらも同じSnapdragon 845搭載しており、メモリやストレージタイプにも変化はない模様。
ところが、このXZ3とXZ2とでは今回、ベンチマークスコアからAndroid OSバージョンで処理性能に大きな違いがあることがわかりました。
H8416はXperia XZ3の4GB RAM+シングルSIM版の型番で、マルチコアのスコアが約9000ポイント。
一方、以下はXperia XZ2(Android 8.0)の4GB+シングルSIM版のスコア。
実に平均で1割前後はXperia XZ3のスコアのほうが高くなっています。
これ、最初はCPU以外の要素、つまりRAMやストレージの書き込み・読み込み速度性能の違いによるものかと思ったのですが、どうもそれらが原因ではない模様。
というのも、すでにベータ版がリリースされているAndroid 9.0搭載のXperia XZ2のスコアを見てみると:
Android 8.0では8000台中盤のスコアがやっとだったXZ2がAndroid 9.0搭載だと8000代後半、ほとんど9000ポイント近くにまでスコアが伸びているのがわかります。
つまり、同じ機種でもAndroid 8.0→9.0へのアップデートでベンチマークスコが約1割アップしている、ということになり、冒頭の”Xperia XZ3だから”という理由ではないようです。
もちろんベンチマークスコアはあくまで指標なので実際の操作感でどの程度の性能差を感じるかはまだ分かりませんが、少なくともAndroid 9.0で何らかの処理に問題が出るということはなさそうです。
なお、Android 9.0バージョンアップ提供対象でSDM835搭載のXperia XZ1やXperia XZ PremiumについてはまだAndroid 9.0を搭載したベンチマークスコアが発見できていないのでどの程度処理速度が変わるかは不明です。
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