iPhone向けの最新iOSバージョン、iOS 13.3。
iOS 13~iOS13.2.3までに比べればかなり不具合は改善されたという印象で、4Gデータ通信の切断問題やSafariの表示問題も「完治」までとはいかないものの、大部分で改善されたという印象。
そんなようやく「使える」レベルになってきたという印象のiOS 13.xですが、最新バージョンのiOS 13.3で非常に目立つのがバッテリーの異常消費問題。
12月10日のiOS13.3リリースから2週間以上が経ちますが、このバッテリーの激減り報告だけは終息に向かう兆しがなく、少なくともOSアップデート後の再インデックスや最適化による一時的な電池消費アップが原因ではなさそう。
発熱を伴わない変なバッテリー残量減少
バッテリーが「異常消費」されている場合、それが正常な動作であれ、不具合に起因する異常なものであれ、バックグラウンドで何らかのプロセスが集中的に行われており、発熱を伴うのが普通です。
ところが、今回の症状を見ている限り、比率的に異常発熱の報告はかなり少ない一方で、どちらかというと残量がストンと落ちるという報告が多く、ちょっと不思議に思っていました。
「異常消費」にしても「異常過ぎる」減り方
報告を見ていると100%あった残量が突然10%になるといった報告が複数見られ、これはいくら「異常消費」にしても「異常過ぎる」減り方です。
また、一部では再起動をすると残量が元に戻るという報告も散見されるので、これは単に何らかのプロセスが実際にバッテリーを食っている、という症状とは異なる模様。
実際にはバッテリーは異常消費されておらず
この一連の問題、色々と調べたところ、まず大半のケースで表示上はバッテリーが急減していても実際には残量は減っていないということが判明。
そしてどうやらバッテリーが実際に消費されているわけではなく「バッテリー残量の認識バグ」によって残量が減っていると誤認識されているようです。
原因はまたしても「最適化されたバッテリー充電」
そしてどうやら、このバッテリー残量”表示”の激減は「最適化されたバッテリー充電」をオンにしている発生する、というケースがほとんどのようです。
よって、iOS 13.3アップデート後にバッテリー残量が秒単位、数十パーセント単位で急激に減る、という場合はこの「最適化されたバッテリー充電」が原因とみて間違いなさそう。
iOS 13.3でのバッテリー残量「突然減」の対処方法
いまのところ、「最適化されたバッテリー充電」自体の問題に対処する方法はなさそうなので、唯一の回避策としては同機能自体をオフにする、ということに。
同機能は以下の手順でオフにすることができます:
「設定」→「バッテリー」→「詳細」→「最適化されたバッテリー充電」をオフ
充電方法と充電後のバッテリー残量表示は一見関係ないように思えますが、どうやらこの「最適化されたバッテリー充電」をすることでバッテリー残量をモニターするシステムに何らかのグリッチ/バグが発生。その結果、「充電後」の残量認識にも異常がでる、ということのようです。
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