*この記事はBuffalo製のルーターを中継機として使用している方が対象です。それ以外の方にはおそらく役に立たない記事なので飛ばすことをおすすめします。
AndroidスマホのWiFi周りの不具合。
具体的にはWiFi接続が切断される、接続はしていても通信が途切れたり、パケ詰まりのような症状が出る、WiFiネットワークに接続できない、通信が極端に遅いといった問題で、スマホの慢性的な不具合といって良いくらい頻繁に見かけます。
また、WiFi不具合は国内では特にXperiaで多く、古くはXperia Z5くらいからでしょうか。
その後のXZやXZ1、そして今年のXZ2やXZ3でも常に多数のトラブル報告がでています。
また、Xperiaほどではない(ユーザー数の違いかもしれませんが)ものの、同様の報告はAQUOSなど、他のAndroid機種でも複数見られます。
このWiFi不具合、考えられる原因は無数ありますが、今回、WiFi関連のトラブルについてちょっと興味深いルーター(中継機)側の原因がある可能性がでてきました。
対象は以下のBuffalo(バッファロー)製ルーターを中継機として使用している場合:
WXR-1750DHP
WXR-1750DHP2
WXR-1900DHP2
WXR-1900DHP3シリーズ
そして以下が7月にこれらの機種に向けてリリースされたファームウェアアップデートの際のリリースノート:
[詳細設定]-[WB(中継機能)]に「OUI変換」の設定を追加しました。
本製品を中継機としてお使いの場合で、一部のAndroid端末(※)がインターネットに接続できないときは、「OUI変換」を「使用する」にすることで改善する場合があります。※2018年7月現在、以下の端末で問題が発生することが確認されています。
AQUOS ZETA SH-01H
AQUOS R SH-03J
Xperia Z5 SO-01H
Xperia X Compact SO-02J
Xperia XZ1 SO-01K
Xperia XZs SOV35
Xperia XZ SO-01J
Nexus 5X
Nexus 6P
どうやら、このアップデート前のルーターでは中継機として使用する際に何らかの不具合があり、「OUI変換」の設定を加えることで改善したということの模様。
ただ、ファームウェアは自動で最新アップデートされても、中継機として使用している場合はこの「OUI変換」をオンにしないと不具合が解消しない可能性もある、ということではないかと思います。
ちなみに、これは7月時点での不具合発生機種リストでXperia XZ2といった夏モデル以降の機種は入っていません。
ただ、おそらくこの「OUI変換」をオンにしていないとこのリストに入っているモデル以降の機種でも同様のWiFi不具合が発生する可能性が高いと思われます。
もちろん、前述のようにひとえにWiFi不具合といっても原因は複数ある可能性もあり、これだけで100%改善するとは限りません。
ただ、この環境にピッタリ当てはまる、かつ、WiFiがおかしいという場合はまずファームウェアのアップデートおよびこの設定の確認をおすすめします。
なお、このルーター起因の不具合ですが、わざわざ不具合発生機種をリストアップしている、ということは逆に以前からこのOUI変換機能の有無にかかわらず接続に問題のない機種もあったということにもなります。(例えばiPhoneなど)
つまりルーター側の不具合であっても端末によって発生有無が分かれる。
これが機種やOS起因と勘違いされる一因だったのかもしれませんね。
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