ここ最近、複数のAndroidユーザーより端末のバッテリー消費が突然早くなった、という報告を頻繁に見かけます。
具体的には、スマートフォンが突然バッテリーの異常消費を初め、ひどい場合にはスタンバイ状態でも1時間で数10%のペースで電池が減っていく、というもの。
このバッテリードレイン問題、バッテリー使用量をみるとGoogle Play開発者サービスが異常な量のバッテリーを消費しているとのことで、そういった意味で「直接的な原因」ははっきりしています。
一方、当サイトでも過去に何度かお伝えしたとおり、通常この手の問題はGoogle Play開発者サービスのキャッシュ・データの削除やアップデートのアンインストールでだいたい改善します。
しかし、今回のケースではこれらの方法は一時的には効果があるものの、しばらくすると同じように開発者サービスの電池爆喰いが再発するとのこと。
そのため、Googleの公式プロダクトフォラムやReddit、XDAなどにも大量の報告スレッドが立っている状態で、一部海外メディアも報じています。
Google Play開発者サービスのバッテリー消費の原因と対処法:
この問題、net_scheduler wakelockという開発者サービスのプロセスがCPUに異常に負荷をかけてバッテリーを消費しているようですが、結論から言うと、今のところ恒久的な改善策・対処法は見つかっていません。
ただ、発生条件としてはある程度特定が進んでおり、特定の場所のWiFiに接続すると発生するようです。
また、一部では端末を充電するとこの異常プロセスが始まるとの報告もあります。
よって、位置情報や充電開始の情報などをきっかけに:
・バックアップやアップデートなどのバックグラウンド・プロセスがキックイン
・何らかのバグがCPUのリソースを消費
・バッテリーを異常消費
ということではないかと思います。
よって、応急対処法としてはバッテリー異常消費が確認されたWiFiアクセスポイントのある場所ではWiFiをオフにする、という方法が取られている模様。
また、この問題は開発者サービスの11.7.46および11.9.51の両方で発生しているようです。
開発者サービスは昔からバッテリー喰い虫として知られるバックグラウンドアプリではありますが、ここまで一斉に、しかも対処法なしの問題が発生するのはかなり珍しいといった印象。
この問題、11月の後半から複数のPixelユーザーから報告が挙がり始め、他機種でも徐々に発症例が増加。
現在では、機種はおそらく関係なく、PixelやNexus、Galaxy (S7やS8)、Xperia (XZ1での報告あり)など、Android 7.0、7.1.1、8.0以降のOSで幅広く発生しているようです。
また、一部のリソースの限られた古い機種やスペックのあまり高くない機種では同じ原因と思われる「Google Play開発者サービスが終了しました」「停止しました」的なエラーメッセージが頻繁にでるという報告も挙がっています。
ちなみに、APKから古いバージョンのGoogle開発者サービスをインストールする、という方法も紹介していますが、これはマルウェアなどの危険もあるので、もしこれを行う場合は確実に安全なソースから入手するようにご注意ください。
コメント
今さらですが、この問題をほぼ解決することができました。
開発者サービスをベータ版にしてみたところ、一時的に解決しましたがすぐに再発してしまいました。
根本的な原因としては、私の場合は、wifiを5ギガヘルツ帯に接続していたのが原因でした。
2.4ギガヘルツ帯に接続してみたところ、バッテリー消費もスリープなし問題もほとんどなくなりました。
参考までに。
wifiを2.4ギガヘルツ帯に接続していましたが、507SH Android 8.1更新後バッテリー消耗激しくなった。Google Play開発者サービスの異常消費が原因のようです。
「設定」→「位置情報」→をOFFで異常消費が改善した。位置情報のOFFは、不便が出るが現時点では、状況に応じた対応で仕方ないと思ってます。
<続報>507SH Android 8.1更新後バッテリー消耗激しい。
Google Play開発者サービス「設定」→「位置情報」→OFF後の経過。
上記設定で前回フル充電後の2日間+6時間54分経過で「78%」。
大幅に改善された。