ソニーモバイルが今年2月に発表、6月に発売したプレミアム・フラッグシップモデル、Xperia XZ Premium。
このXZ Premiumは発表当初から新型のMotion Eyeセンサーが話題となり、カメラ性能への期待が非常に高かった機種ですが、いざフタを開けてみると実際のユーザーからの口コミ評価はいまいち。
特に撮影した画像が歪むという件についてはかなり多くの批判を受け、さらにそれを「仕様」とするソニーの態度にも失望したユーザーが多かったようです。
そんな「話題」のXperia XZ Premiumのカメラ評価がようやく有名カメラ評価サイト、DXOMark上に掲載されていました。
83ポイントという驚きの低スコア。
ちなみに以下はライバル機種の一部スコア(新スコア):
ここには掲載されていませんが、Galaxy S8のスコアは88ポイントです。
DXOMarkは先日、カメラ評価のプロトコールを変更したため、多くの機種でスコアが若干上下していますが、大まかなランキングではほとんど変更はない模様。
(iPhoneは全体的にアップしたようですが)
また、他機種との比較は主観による部分も大きいので、過去のXperiaシリーズと比べると:
Xperia XZ Premium:83
Xperia XZ: 87
Xperia X Performance: 88
Xperia Z5: 88
Xperia Z3+ (Z4): 82
Xperia Z3: 79
Xperia Z2: 72
XZP以外は「旧スコア」なので、必ずしも単純比較はできませんが、その上で新旧で大差がないと仮定します。
Xperia X Performance→XZで1ポイント評価は下がっていますが、それ以外は世代ごとに評価を順調に上げてきています。
が、Xperia XZ Premiumでは1世代前のカメラセンサーを搭載したXZから一気に4ポイントもスコアを落としています。
仮に新スコアでXperia全体が2-3ポイント下がっているとしても、83というスコアは実にXperia Z4以来の低さ。つまり、Xperia XZ Premiumのカメラ性能は3年前のカメラのレベルに「退化」したといっても過言ではないと思います。
また、大げさに4-5ポイント下がったとしてもXZやX Perfromanceから進化がない、という事になり、カメラ性能を売りにした機種としてはあまりにもトップクラスのモデル(PixelやHTC U11)との差が大きすぎます。
一方、実際の評価内容を読むと、低スコアの主な理由は細部の潰れとノイズ問題。
ユーザーからの不満の声が多い歪み問題にも一応触れてはいますが、それが低評価の主な理由ではないようです。
ちなみにドコモなどから冬モデルとしてリリースされるXperia XZ1およびXperia XZ1 CompactもカメラレンズおよびセンサーはこのXperia XZ Premiumと同じもの。
ソフト的にどの程度「マシ」になっているかが非常に気になります。
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