ここ最近、Huawei Mate 9でWiFiの通信速度が極端に遅い、突然遅くなったという報告を頻繁に見かけます。
場合によってはほとんど通信ができないくらい速度が落ちたり、全く繋がらないという症状も。
ちょっと調べてみたところ、このWiFi速度低下問題はHuaweiの他モデル、Huawei P9やhonor 8でも発生しているようで、原因はWiFiの「チャンネル帯域幅」と関係している模様。
具体的に言うと、このWiFi速度が遅くなる問題はルーター側の設定でWiFi設定の「チャンネル帯域幅」が80MHzまたは自動になっていると発生するようです。
80MHzチャンネル帯域はIEEE802.11acで(5GHz)のみで使用可能な通信方式で、80MHz~最大160MHz幅まで情報を束ねて使用することによって、通信の高速化を実現するというもの。
つまり、本来ならば通信速度がアップするはずなのですが、Huaweiの一部モデルではこれが逆効果になっているようです。
なお、このWiFi低速化の原因が端末側にあることはほぼ確実だと思われますが、とりあえずの対処法・改善方法としてはルーター側の「チャンネル帯域幅」の設定を20MHzあるいは40MHzに変更することで極度に遅い通信速度問題は改善できる模様。
設定の変更方法はルーターのメーカーや機種によって異なるのでそれぞれの取説をご覧ください。
ちなみに私の使っているBuffaloルーターではこの80MHz帯域を使っての接続は「倍速モード」と呼ばれています。
なお、一部のNEC製ルーターなどではチャンネル帯域幅自体の設定はないものもあるようで、「クワッドチャネル」をオフにすることで同じ効果があります。
また、この問題は11ac対応機種特有の問題なので、Huawei P9Liteなどといった11ac非対応の比較的スペックの低いモデルでは発生していません。
一方、未確認ですがひょっとするXperiaや他モデルでもIEEE802.11ac対応のモデルならば同様の症状が発生する可能性もあります。
他機種でもWiFi速度が異常に遅いといった症状がでている場合はこの方法をお試しください。
コメント