米政府による通称「ファーウェイ向け輸出禁止令」。
これによりGoogleもHuaweiとの一部取引を停止し、Android OSのバージョンアップやGoogle系サービスの提供をしないことを発表し、ちょっとした騒ぎとなっています。
これ、既存のファーウェイ製スマホをすでに所有している方はもちろん、夏モデルのP30 ProやP30 Liteへの買い替えなどを検討している方にとっても今後の購入判断を左右する大きな問題。
一方で、この一連の動きについてはちょっと情報が混乱している部分もあるようなので、Googleおよびファーウェイからの声明をもとに現時点で判明していることをまとめてみます。
既存の国内版Huawei製スマートフォンについて:
・Android OSのバージョン・アップデート(おそらくAndrioid 10 Q以降への)は提供されない
・ただし、セキュリティーアップデートは引き続き提供(もしくはセキュリティー「機能」)
・GoogleプレイストアやGmailなど、Google系アプリ、サービスは継続利用可能
・おそらくこれらのアプリへのアップデートも提供される
今後リリースされるHuawei製スマートフォン:
・GoogleプレイストアやGmailなど、Google系アプリ、サービスは利用不可能(おそらく非搭載に)
・Andorid OS自体は搭載されるが、Android 10以降のOSは搭載不可、Android 9.0以前となる可能性が高。
・ただし、Android OSのバージョン・アップデート(おそらくAndrioid 10 Q以降への)は提供されない
・もしくは、”Android”を冠さない独自OSの可能性も
また、すでにストックされている機種も既存機種ということなので、Huawei P30シリーズまではGoogleサービスは使用可能ということで間違いないと思われます。
つまり、この夏あたりまでにリリースされた・される既存ファーウェイ機種については今後OSバージョンアップがない、というだけで、いままで通り使用可能、ということに。
だた、今後のOSバージョンアップ提供が微妙な旧モデルならともかく、P20、Mate 20、そして夏モデルのP30シリーズなど、本来ならばAndroid Qへのアプデ提供が確実な機種が対象外になる、というのはかなりユーザーにとってはつらい情報。
一方、今後リリースされる機種(Mate 30シリーズとか?)についてはPlayストアやGmailが使えなくなるようなので、これもかなり致命的。
ファーウェイはGoogleサービスやPlayストア以外の独自のエコシステムを準備しているともいわれていますが、仮にそうだとしてもユーザーがそう簡単に移行するとも思えません。
もちろん、これらは今後の米政府とファーウェイ、あるいは中国政府との交渉次第で変更される可能性もあります。
が、OSアップデートは必須!という方は今後変化がない限り、P30やP30 Liteといった新型モデルの購入は再検討した方がよさそうです。
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