ベンチマークスコア測定で知られるAntutuが今年1月時点でのスマートフォンの人気スペック傾向についての統計を発表していました。
ディスプレイサイズ:
一番多いスクリーンサイズは5.5インチと全体の1/4以上を占めています。
1年くらい前だとおそらく5.1と5.2インチ辺りが一番多かったような気がするのですが、やはりベゼルレス化の影響でしょうか。
ディスプレイ解像度:
これは予想通り、FHD(1080×1920)が約半数で圧倒的。
一方、こう見ると、18:9 (2160×1080)はまだ1割程度と思ったほど普及は進んでいないようです。
ただ、今年はハイエンドだけでなく、かなりスペックが低めのミッドレンジ・スマホの大部分でも18:9が搭載されるので、この統計値は来年の同時期にはかなり変わっている可能性もあります。
メモリ(RAM)サイズ
4GBと3GBで全体の6割近くを占めており、6GBも入れると3GB RAM以上のメモリを搭載したスマートフォンは全体の8割超え。
これはやはりミッドレンジ以下のモデルのスペックアップが大きく寄与している用に思います。
ちょっと前まではミッドレンジ以下のモデルは1~2GB RAM、ハイエンドが3GB~4GBといった感じですが、これが完全に底上げされている感じです。
ストレージ容量
64GBが37%と圧倒的。
これ個人的には予想外でした。RAM同様に全体がアップしているとは言え、ハイスペックモデルでもベースモデルが32GBストレージ搭載機種も多数あるため、なんだかんだ言ってもまだ32GBは主流だと思っていました。
また、128GBについては思ったほど普及していないという印象です。(まだ高いから?)
CPUコア数
最近ではハイエンドモデル向けだけでなく、ローエンド、ミッドレンジ向けのチップでもオクタコアが主流なので、これを反映した結果に。
ちなみに一時期ミッドレンジ向けに普及した6コアはいつの間にかかなりマイナーな存在になってしまっていますね。
Android OSバージョン
Android 7.0と7.1が全体の半分以上を占めており、最新のAndroid 8.0も8.5%と意外と多いという印象。
この値は今回の全体の調査の統計値に関してちょっと興味深い点を示していると思います。
というのも、2月初め時点でGoogleがリリースしたOSの分布は以下の通り。
Android NougatもOreoも比率がAntutuのものよりもかなり低くなっています。
この差は何なのか?という点ですが、おそらくこれはユーザー層の違い、ではないかと思います。
というのもの今回のこの統計、当然Antutuでベンチマークスコアを計測した結果がデータ化されたものだと思われます。
一方、Googleの統計値はAndroidユーザー全体からのもの。
一般的に、ベンチマークを測定するということ自体、性能やスペックを意識・重視しているユーザーが多いと思われます。
そのため、Antutuから出たデータは比較的新しく、そしてスペックの高い機種を使っているユーザーが多く、全体のスペックが高めになるバイアスがかかっていると思われます。
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