ドコモ、au、ソフトバンクの2017年夏モデルの主役といえば何といってもSnapdragon 835搭載のハイエンド機種。
このうちのXperia XZ Premium、Galaxy S8/S8+、HTC U 11の性能差については非常に気になるところ。
そんなわけで今回はこれら3モデルのGeekbenchスコアと「安定性」に焦点をあててちょっと統計値を出してみました。
Xperia XZ Premium、Galaxy S8、HTC U 11のベンチスコアと標準偏差の比較
Xperia XZ Premium | Galaxy S8 | HTC U 11 | |
シングルコア平均 | 1,874 | 1,844 | 1,904 |
シングルコア標準偏差 | 136 | 97 | 22 |
マルチコア平均 | 6,103 | 5,999 | 6,331 |
マルチコア標準偏差 | 602 | 244 | 232 |
統計値はGeekbenchでの期近100回分の計測結果から算出したもの。
スコア平均ではHTC U 11がトップですが、最低平均スコアのGalaxy S8と比較してもその差は5%程度なので、まあ、誤差の範囲とも言えなくはありません。
一方、注目したいのは標準偏差。
標準偏差は簡単に言うと計測毎のスコアのバラツキ度合い。
ちょっとむずかしく言うと、各スコアの平均値からの平均飛隼値。
つまり、この値が小さいほど「安定性」が高く、逆に大きいほど環境などによってパフォーマンスが上下するとも言えます。
マルチコアの標準偏差ではHTC U 11やGalaxy S8が230~240程度なのに対し、Xperia XZ Premiumは約600と倍以上になっています。
雑な言い方になりますが、Xperia XZ Premiumは測定毎に平均して1割程度スコアにバラツキが出る、ということになります。
つまり、この数値を見る限り、Xperia XZ Premiumは他の2機種と比べて環境(端末温度やメモリの仕様状況など)によってパフォーマンスが上下しやすい、ということになります。
これがスマホ全体から見て大きいのか小さいのかは私にはわかりません。
一方、HTC U 11のシングルコアの標準偏差値は22とダントツの安定感。
よって、パフォーマンスの「安定性」という点だけでこの3機種を比較すると:
HTC U 11>Galaxy S8>Xperia XZ Premium
という順位になりそうですね。
コメント
表の一番下の段、マルチコア標準偏差ではないでしょうか