国内でもドコモの夏モデルとしてリリースされることが「内定」しているソニーの新型フラッグシップ、Xperia XZ Premium。
同機種の新機能・仕様としては4Kディスプレイや新型カメラセンサー、Snapdragon 835の搭載などが話題の中心ですが、その他にも「GPS周り」に地味ながら大きな進化点があることが判明しました。
ソニーの公式フォーラムで判明したもので、これによると、Xperia XZ Premiumは衛星測位システム、ガリレオ(Gallileo) に対応しているとのこと。
ガリレオとはいわゆる欧州版GPSのことで、まだ対応しているスマートフォンはごく一部。
(ちなみに”GPS”はアメリカ国防総省の運営するシステムの名前であって衛星測位システムの総称ではありません)
ガリレオにはチップレベルでは2世代くらい前のスナドラから対応しているものの、Xperia XZやXperia XZsでも非対応。
つまり、このガリレオに対してはXperiaシリーズでは今回のXperia XZ Premiumで初対応、ということになります。
ガリレオの特徴・長所としては:
・GPSの誤差が数メートルなのに対し、ガリレオは1m程度で精度が高い
・さらに有料サービスの場合は、精度を数センチまで高めることも可能
・位置補足までの時間が短い
・信号を遮る高層ビルなどが立ち並ぶ都市での信号の可用性がGPSより高い
・ガリレオは民間向けに開発された測位システムであるため、GPSのように軍事利用が前提のGPSと異なり、有事の際に精度が落ちたりサービスが中断したりというリスクが圧倒的に少ない
その他、バッテリー消費量も大幅に抑えられるという記事を何処かで見かけましたがソースを失念したので確実な情報ではありません。
(なお、ガリレオについての詳細はこちらのサイトがオススメ)
XperiaのGPS(衛星測位システム)は元々評判は悪くありませんが、ガリレオへの対応でさらに性能がアップする、というのはかなり大きなプラスポイントではないでしょうか。
ちなみにこのXZPに搭載のS835は日本の測位システム「みちびき」ことQZSSにも対応しています。
機種レベルでみちびきに対応するかは不明ですが、Galileoに対応という点からして、十分に可能性はあると思われます。
関連記事:Xperia XZ Premium、Galaxy S8やXZsとの決定的な違いはメモリ規格、LPDDR4X+UFS 2.1採用が確定
コメント
>有事の際に精度が落ちたり
この措置(SA(Selective Availability; 選択利用性))は2000年5月に廃止されてます