秋冬モデルの発表を控え、新たなプランへの変更などを検討している方も多いとは思いますが、中でも気になるものの一つが、ドコモが今年5月に発表した「おかえしプログラム」。
対象スマートフォンを36回分割で購入すると、最大12回分の支払いが不要になるというもの。
これ、細かい条件などは置いておいて雑な言い方をすると、スマートフォン購入時に36回分割払いにすると2年後にその端末を1/3の価格で買い取ってくれることを約束してくれる、というプログラム。
買取ですから、当然その端末は手元からなくなるので、基本的には2年後に機種変更や他社への乗り換えを前提としている方向けのプログラム、ということになります。
ただ、このプログラムの良いところは2年後の機種返却が必須ではなくオプションである、という点。
もしそのまま端末を使い続けたければ、そのまま12か月分の残債をいままで通り払い続ければよいだけ。
一方、以前からドコモが提供しているサービスとして「下取りプログラム」というのも存在。
これは古い機種から新しい機種への乗り換え、機種購入時に割引またはdポイントで還元してもらえるというものですが、端末が手元からなくなる、という点では「おかえしプログラム」と同じ。
同じキャリアで2つの似たようなプログラム。一体どっちを使ったらお得なのか?と迷う方も多いのではないでしょうか。
ドコモ「おかえしプログラム」と「下取りプログラム」どちらを使うべき?
結論を先に言うと、これは2年後しか分からない、というのが正解です。
なぜなら、今日買った機種の2年後の下取り価格が正確には分からないから、です。
例えば最新XperiaのXperia 1が2年後のこの時期、ドコモの買取プログラムでいくらか、イオシスでいくらか、というのは誰も知りません。おそらくドコモの中の人ですら知りません。
ただ、傾向はあります。
例として約2年前の機種をみてみます:
Xperia XZ1 SO-01Kの場合
発売時の一括価格:8万6184円
ドコモ買取プログラムの買取価格:22,000円(良品)
イオシス:27,000円~18,900円→中間価格、約2.3万円
iPhone 8 64GBの場合
発売時の一括価格:8万8776円
ドコモ買取プログラムでの買取価格:27,000円(良品)
イオシスでの買取価格:30,000円~21,000円→中間価格、約2.6万円
ご覧のようにiPhoneよりもXperiaの方が発売からの時間経過による買取価格の低下が多きのがわかります。
これはAQUOSやGalaxyなどでも同様なので、買取価格は基本的にiPhone>Androidというのはほぼ例外ないでしょう。
ただ、いずれの機種でも買取価格が発売時の1/3以下になっている、という点は共通しているので、もし2年前にドコモ「おかえしプログラム」が存在すればこちらを使用した方が買取プログラムよりも得、ということになします。
ちなみにドコモ下取りプログラムの機種一覧・価格表はこちらから確認できます。
「下取りプログラム」を使った方が得なケース
一方で例外も存在。
例えばiPhone 8 Plus 256GB版の場合:
発売時の一括価格:11万5344円
ドコモ買取プログラムの買取価格:47,000円(良品)
イオシス:55,000円~41,300円→中間価格、約4.8万円
ご覧のようにドコモ買取プログラムの価格が一括価格の1/3を大きく超えています。
つまりこの場合は「おかえしプログラム」よりも買取プログラムを使った方がお得、ということに。
つまり、あくまで傾向ですが:
・Androidスマホ→「おかえしプログラム」を使った方がほぼ確実に得
・iPhone→どちらが得かは微妙。上位機種ほど下取り価格が下がりにくく、買取プログラムの方が得なケースもあり。
ドコモ「おかえしプログラム」は得か?のまとめ
・2年後の「下取りプログラム」での下取り額2年後にかいどちらが得かは現時点では断定できない。
・スマートフォンを36か月払いで購入するのであればならばとりあえず入っておいて損をする要素はゼロ、つまりリスクフリー
・「おかえしプログラム」を利用するかしないかは24か月後(2年後)に決めればよい。
・「おかえしプログラム」を利用するかしないのであれば、そのまま残債を12か月間払う、もしくはドコモ下取りプログラムに出して機種編、もしくは他の下取り業者に買い取ってもらう
・Xperia、AQUOS、GalaxyといったAndroid機種はほぼ確実に下取り価格が1/3以下になる。よって、「おかえしプログラム」が得な可能性が極めて高い
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